プロジェクトチーム発足後、第1回の合同トレーニングが開催されました。
『B-SUB4』をご支援いただいている脳梗塞リハビリセンターのオフィスに集合。
まずはキックオフミーティングを行い、和気あいあいとした雰囲気の中、メンバー間で自己紹介やプロジェクトの目的や方針などの共有を行いました。
千葉さんの大きな夢に向けて、期待が膨らみます。
その後、管理栄養士板橋さんから食事カウンセリング、疾患の発症経緯、血液検査のヒアリングを行いました。
検査結果を入念に確認し、普段の食事の傾向をヒアリング。
脳梗塞発症後は、自炊も怠りなく徹底した自己管理を行っている千葉さんの数値の良さに板橋さんも驚いていました。
福田PTと細野コーチにより、千葉さんの自主トレーニングの動画をチェック。身体の状況について確認しつつ、細野コーチからみた欲しい動きのリクエストをうけ福田PTの方でリハビリ方針についてすり合わせを行いました。
後遺症の状態から、どのようなトレーニングを行い、タイムを挙げられる体づくりを行っていくか、マイルストーンが見えてきました。
ランチは聖路加国際病院のレストランでいただきました。
管理栄養士の板橋さんが、千葉さん向けに高タンパクメニューをセレクトしてくれました。最初は唐揚げに惹かれていた千葉さんも、意外と美味しいとご満悦。
栄養をしっかり補給してリハビリ・トレーニングに備えます。
隅田川沿いについて、リハビリ・トレーニング開始です。
まずは細野コーチが欲しい動きを再現するために、福田PTによるリハビリを行いました。実際に走りながら、細野コーチから体の動かし方についての課題への指摘が入ります。
千葉さんは普段から体の仕組みをよく勉強されているため、とても飲み込みが早く、施術とランを繰り返し行う中で、走り方がみるみる改善されていくことが素人目にもわかるほどでした。
千葉さんも指導内容がよく理解できたようで、今後の成長が非常に楽しみな1日となりました。
右下肢のぶん回し歩行と骨盤右挙上、股関節が屈曲位で固定され右体幹が常に後方に引けて屈曲した状態でした。
右股関節の修正や下肢から体幹の活動を誘導などのアプローチを行うと、高い重心位置をキープできるようになり、右下肢の長さがでて股関節が徐々に伸展方向へも動くようになり、骨盤も平行となり、ぶん回しはほぼ消失し、右立脚後期の時間も延長しました。
千葉さんの身体意識の高さも相まって即時効果を感じました。引き続き、身体の重心線に対してのリハビリを行いながら、右足が接地に対してしっかり応答できる筋肉の状態を目指していきたいと思います。
麻痺側の右半身の機能回復をどれだけ早められるか?というのが今回のトレーニング前の福田PTとの共通認識での課題。この課題を6月末までに改善し、そこからキロ5分30秒で楽に走れるスピードを目指すトレーニングを行い、最高速度としてはキロ4′45〜5分を目標にすることを事前の打ち合わせで確認しました。
今回のトレーニングでは右脚の動きで残る僅かな「ぶん回し動作」の改善、スピードを上げた時の痙攣、体幹部の機能改善を狙った。右側に傾きがちな軸を左にしっかり乗せること、右側の体重を意識しやすい末端ではなく体幹部で支えること、右腕を抱え込まず(底屈させず)、背屈させること(猫手で走る)。今回のトレーニングで、5月末で仕上げたい動きが今回で達成できたので、今後はかなりスムーズに進むと思いました。
血液検査では血栓の原因となりやすいLDLコレステロールがやや高めですが、その他は特段目立った数値はありませんでした。食事では、マーガリンを常用しているとのことで、バターなどに変えるようにアドバイス。その他、自炊はされているようなので、どんな食材をどのくらい摂るのが良いのかバランスに関してアドバイスしました。とくに、野菜、タンパク質が少ないようなので、どんな野菜やタンパク源がオススメか、また、甘いものを好む傾向にあるので、夜遅い時間の甘いもののとり過ぎにだけ注意をするように指導させていただきました。
今後しばらくは食事の傾向を把握するために個別に食事内容のメールをいただくこととしました。